ツインヒートプラスDBC-J122レビュー〜コスパよく快適に
2018年にYAMAZENのツインヒートプラス、DBC-J122が発売されました。
早速チェックしてみたのですが、これがなかなかの高コスパ。もちろん、2万円以上する上位のシーズヒーターには及ばない面もありますが、割り切って使うなら十分すぎる入門機と言えるでしょう。
では、レビューしていきます。
セラムヒートやコアヒートとの比較
シーズヒーターと言えば、ダイキンセラムヒートとコロナコアヒートが双璧。では、これらの製品とツインヒートプラスは何が違うのでしょうか?
まずはそこから見ていきましょう。
1200W・900W・300Wの3段階切り替えのみ
コアヒート1150W〜200W
セラムヒート1100W〜250W
双方とも11段階切り替えが可能です。さらに定期的にパワーを抑えて電気代を節約するゆらぎモードも搭載。
それに引き換えツインヒートプラスは3段階切り替えのみ。温度と電気代を細かく管理したいという人には向きません。
大雑把に温められたらいいという人向けです。
暖かさが劣る
カタログスペックでは大差ありませんが、実際に使ってみると高い機種よりも温かさが劣る気がします。
家電売り場の店員さんが言っていましたが、セラムヒートは赤外線の量と種類が類似機種と比べて多いのだとか。それが本当だとすると、カタログスペックだけでは測れない部分があるのかもしれません。
とはいえ、ちゃんと遠赤外線の温かさは感じます。10畳3度ぐらいの部屋ならこれ一台で十分。パワー不足を感じたらパワーをあげるなりエアコンをつけるなりしましょう。
人感センサー室温センサーがついていない
人感センサーがついている機種は人の不在を感知してセーブ運転に切り替えたり、運転を停止したりします。電気代の無駄や火災リスクを抑えることが可能。スイッチをよく切り忘れる人にはうってつけと言えるでしょう。
室温センサーは室温がある程度以上になるとセーブ運転に切り替えるためのもの。これも省エネに貢献してくれます。
残念ながら、ツインヒートプラスにはついていないので、自分で気をつけなければなりません。
首を横に倒したり、上向きにしたり出来ない
セラムヒートやコアヒートは首を横に倒せます。首振り機能と併用すれば家族全員でシーズヒーターを共有可能。
とはいえ、一人で使うならデメリットにはなりません。
首を30度上向きにするのも無理ですが、これも割り切って使う分には問題にならないでしょう。
タイマーがついていない
タイマーがついていないので、寝る時に使いたい人には不向きです。
チャイルドロックがついていない
小さいお子さんがいじってしまうかもしれない場合は要注意です。
安全性が少し低い
セラムヒートやコアヒートには停電後に通電した時に運転再開しない機能がついています。
ツインヒートプラスにはついていません。地震の後で可燃物が散乱した時なんかは少し怖いですね。
カーテンなどが発熱部に接触して内部が異常加熱した場合に停止する機能や消し忘れ防止のため6時間で自動停止する機能もなし。
安全性は少し低いと言わざるをえません。
軽い
これはメリットです。
セラムヒートは8s、コアヒートは5.6kg。そして、ツインヒートプラスは4.1s。
キッチンや洗面台に持ち運んで使うには便利です。
ツインヒートプラスを使っても電気代はそこまで安くならない
シーズヒーター全般に言えることですが、電気代を安くする目的で買うのはやめましょう。
この記事を書いていた時に価格コム売上ランキングで一位だったエアコン、パナソニックエオリアCS-228CFの暖房消費電力は470W。
ツインヒートプラスは1200W・900W・300Wの3段階。そこまで差はありません。
遠赤外線で体の芯から温まりたいとか、空気を乾燥させたくないとか、エアコンの補助として使いたいとか、そういった用途で購入しましょう。
即暖性は期待できない
カーボンヒーターを組み込んでいるから即座に温かくなるみたいな宣伝文句が書かれていますが、期待はしないでください。
カーボンヒーターは300W。熱は感じますが、すぐ暖まるというほどではありません。
アピールポイントを作りたかっただけだと思います。
割り切れるならツインヒートプラスも悪くない選択肢
セラムヒートは2万以上。コアヒートは3万以上。それにくらべてツインヒートプラスは1万円以下で買えます。
セラムヒートとコアヒートと比べるとどうしても見劣りする部分はありますが、コスパの良さはツインヒートプラスの方が上。遠赤外線で体の芯から温まる気持ちよさはこれでも十分に味わえます。
出かける前に浴びれば全身ポカポカ。冬の外出が楽になります。
「タイマーやセンサーはいらない。自分で気をつける」「必要最低限の能力があればいい」と言う人なら、後悔はしないでしょう。